名峰大山の紹介
日本を代表する名峰・大山(だいせん)
国立公園にも指定される自然豊かなこの場所に圓流院(円流院)は、ひっそりとその歴史を今もなお刻み続けています。そんな大山は私たちの宝であり、命の源。
時を刻み、歴史を伝え、これからも大山とともに歩んでまいります。
大山の自然ストーリー
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多くの登山家にも愛される名峰「大山(だいせん)」は、「鳥取砂丘」、「三徳山」と並ぶ鳥取県の自然遺産。昭和11年、日本で3番目の国立公園となり、その後昭和38年に蒜山地域、隠岐島、島根半島、三瓶山地域が追加指定され現在の「大山隠岐国立公園」となりました。大山は見る位置によって全く異なった表情をみせるのが特徴で、圓流院(円流院)のある大山町からは、雄大なアルプスを彷彿とさせる北壁の絶景を眺めることが。
それは尾根づたいの弥山(みせん)〜三鈷峰(さんこほう)北縁の馬蹄型大断崖で、比高400m、長さ2kmにわたり屏風型の岩肌があらわに立ちはだかっているのです。
またここ大山は青森県の白神山地と並ぶ日本でも有数のブナ林が現存。
バツグンの保水力を持つことで知られるブナの森に育まれた大山山麓の各所では地表深くでろ過され湧き出る名水の里としても有名。
その質は某大手の飲料メーカーも早くから注目し、天然水の工場を建設。
ピュアでおいしい自然の恵みが全国のみなさんに届けられているのです。
ちなみにお隣りの岡山県真庭市の蒜山高原からここ大山の中腹を走り、米子の弓ヶ浜沿いから島根半島の海沿いへと続く絶景の道は、「大山パークウェイ」と地元でネーミングされ、自然を五感で楽しめるドライビングコースとしても人気。
近年の登山ブームもあって、今大山は国境を越え世界各地からの観光客が訪れるほど人気のレジャーゾーンとして。注目を集めています。
大山の歴史ストーリー
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大山の名前が初めて文献に記されるのは、奈良時代に編さんされた「出雲国風土記」。その当時は「大神岳」や「火神岳」と記され、古来、「大いなる神の在ます山」として、人々に崇敬されてきました。
古代の歴史といえばお隣り島根県の出雲が有名ですが、実はココ大山は、そんな国引き神話とも密接な関係があり、八束水臣津野命(やつかみずおみづぬのみこと)が国引きのため、引っ張った綱が今の弓ヶ浜半島や出雲の長浜で、その綱をつなぎとめた杭が、三瓶山(さんべさん)とココ大山(だいせん)だと伝えられているのです。
その後時を経て、大山(だいせん)が栄華を誇った時代があります。
それが3000人の僧兵を抱えたとされる鎌倉時代から室町時代にかけての「大山寺(だいせんじ)」。
このころは高野山金剛峯寺(和歌山県)や比叡山延暦寺(滋賀県)と並ぶ大寺となり、その勢力は強大に。信仰の舞台として崇拝され、この地域の中心として大いに栄えていたのです。
今も大山寺を中心に、国の重要文化財となる寺院など当時の名残を残す史跡名所が多数。
豊かな自然共に、讃えられるべき大山の歴史。
霊峰としての一面にもぜひご注目いただきたいものです。