大谷1号墳は大谷・定古墳群のなかでも早くから注目され、調査研究が行われた古墳です。
3段の墳丘と前面に2段の基壇をもつ、5段築成の方墳という全国的にもあまり例のないもので、規模は東西で22.7m、南北で16.2m、高さは1段目から墳頂まで8mを測ります。
石室は両袖式の横穴式で、切石を積み上げて築かれています。埋葬には木棺と陶棺の2種類の方法が用いられています。陶棺は大谷・定古墳群中唯一の須恵質のものです。石室内はすでに盗掘されていましたが、奥壁に沿ったところに金銅装環頭大刀と金銅製品が盗掘から免れ遺っていました。
大谷・定古墳群は平成20年に国の史跡に指定されました。